千鳥ヶ淵でのお花見で生涯忘れられない友情とほろ苦い春の嵐の結縁について思い出す AYU の巻き

2024年03月30日(土)   kumanoayu 


写真 ① 28日(木)大阪・十三(じゅうそ)付近の母校で打ち合わせが有り出向いた。
       早めに着いたので近くの大阪の母なる川、「淀川」の天端堤防まで足を運んで、
     約 3 km先の対岸を眺めてびっくりした。
     この場所からこの光景を見るのは卒業以来実に 50 数年ぶりであろうか! 

     にょきにょきとのっぽビルが林立している。発展的に変わり果てた姿に少し感嘆
     した。大阪駅及び梅田、福島方面を眺める。良いのか悪いのかなんとも答えがす
     ぐには出せない(24.03.28)中央正面を見ています。手前は河川敷広場です。


 29日(金)は全国的に 20 ℃近くとなって一気に暖かくなるという予報で有る。そうは言っても昨日までの、ある寒さを引きずっているので、家の中ではいつもの通リ「カーデイガン」を羽織っていたが、なんとこれが正午近くになってきたら、イソップ物語ではないけれど羽織っていること自体が何となく気持ち悪く感じられて「早く脱いでしまえ!」というささやきが誰からとも、どこからともなく体感させられる。


心なしかいつも冷凍室のような自慢の「足」も中和されているのか、よう知らんけどこれでは勝負に出ても常勝が完敗するかも知れない雰囲気になってきたことに気付く。


写真② 同上の中央部から左側方向を見る(上流方向になります)
    橋は「新十三大橋」、「十三大橋」、「阪急電車の3連(6車線)鉄橋」、言うとき
    まっけども、この 3 連は日本で唯一です。


東京の桜開花を確認する標準木も開花宣言をクリアしたそうである。
東京の桜と言えばほろ苦い思い出が有る。
ビジネス出張で親交のある東京・飯田橋所在の big customer と商談を終えて、昨年は金沢・兼六園の花見で厄介になったので、今年は東京の花見を案内しましょうと言うことになって、「千鳥ヶ淵」に繰り出すこととなった。


ひとつだけ危惧することが有った。空模様がどんよりと黒い雲で覆われているのである。そして生暖かい風が時折首の後ろをすり抜けるのである。
誰がどう考えてもどしゃ降りに遭う前に今日はおとなしく帰宅した方が賢明ではなかろうかと思っていたかも知れない。


写真③ 写真①の中央部位置から右側方向を見ています(下流方向になります)
            橋は「淀川大橋」です。


しかし東京のお方は義理堅い上にやはりお祭りごとが嫌いではないようである。
というよりもビジネスはビジネス、それが終われば遊びは遊びと 360 度さっと頭を切り替えて目的に集中する。さすが世界を股にかけてビジネスで先を行く会社の社員さんは違う!と100 万石城下町金沢の田舎者の AYU としては、花の都・東京で感服していたのであった。


段取りにかけてもビジネス同様いやそれ以上に手早く、素早くあっという間に席の確保、料理も確か炭火かプロパンだったか、簡易燃料であったか今は既に定かな記憶は無いが、鍋物が準備され、箸でつつきながら空腹を満たすべく花見宴会が始まった。準備して頂いたお酒に料理が半分ほど納まる所に納まって、さらにさあこれから本腰を入れて盛り上がるぞ!という矢先にひやひやものであった予感の「にわか雨」が春の嵐の如く急襲して来た。


写真④ 東京・千鳥ヶ淵の桜(写真はネットから借用しました)


たちどころに屋根の無い屋外の桜の木の横に設えられたメインエベントの「鍋もの」料理にそのにわか雨が容赦なくここを先途と降り注そぐ!
その雨粒も太く大きくて鍋の中に落下してくると勢いよく鍋の中が波を打つ!


料理や宴会は誰が言いだすともなく、即刻「退避」行動に本能的に速度を上げて最寄りの駅まで逃げて来たのであった。


写真⑤ 千鳥ヶ淵のお花見は「鍋料理」、花冷え環境だったので鍋は最高に有りがたい料理
    だったのであるが、、(写真はネットからの借用です)



天下の千鳥ヶ淵の桜はきれいだったのか! 
鍋料理のお味はいかがなものだったのか!


駅まで逃げ帰るのに心血を注いでいたので、その両方ともに春の嵐と共に渦を巻いてどこかに飛び去った。


しかし東京にお住いの国際的ビジネスマンンの仕事を離れた後の暖かいお気持ちと底抜けに明るいご性格は数十年後の今でも桜花を見るとこうして思い出され、生涯忘れられない思い出のひとつであるのである。


                                   (おわり)


写真⑥ 「春の花」、(ネットからの借用です)