合理的精神と「ケチ」の狭間について考察するの巻き

天候に恵まれて涼しい秋が続いています。
2022年10月25日(火)    kumanoayu


写真①きれいに色づいて来た「ピラカンサ」の花。「ピラカンサス」とも呼ばれる。
         (安威川/阪急京都線近く堤防裏法面で写す)


    秋の好天に恵まれて遊歩道の散策は順調に歩数を延ばしている。安威川の上流域から中下流域の区間が私の行動範囲である。町の名前で言うならば上流側が「東安威2丁目」付近で、折り返し点が「山科橋」付近。この間片道約 5km 、往復で約10km になるので、これを自分の達成ノルマにしている。


写真②太田橋から阪急京都線の区間で河川敷の法面等の剪定、刈込、除草の作業が続いてい
   る。堤防斜面の表法面はこの機動車で刈込作業が行われていました。


靴を補修する 
 月初に旧くなって“片へり”した靴を思い切って買い換えた。それも2足同時にである。
それまでは 3 足利用していて交互に履いていたが、元来足癖が悪いせいか知らんけど、やがてかなり早い段階から“片へり”してしまっていたのである。
安威川で言葉を交わすようになった「歩きの先輩風の」御仁に由れば、「足を痛めるうえに腰にも良くない」との御説。有りがたいアドバイスを頂いた。勿論それは自分でも十分に承知しているつもりなのであるが、根が“ケチ”なだけになかなか買い換えようとしないで、“片へり” した部分を補修することを思いついた。ホームセンターで補修のための適当なゴムと接着剤を買ってきて、”ちびて” いる部分の型取りをしてくっつけて、タコ糸でぐるぐる巻きにして一晩置いて接着効果をしっかりしたものにした。


写真③ 刈込みが終わった雑草類はこのカバのような口をした機動車のホッパー部で効率的
    に集められていました。


 翌朝から補修して靴底だけが新品と似て非なる条件に化けた“特製靴”で意気揚々と安威川に向かったものである。
自賛するわけではないが、これで1か月いや2カ月ほど役に立ってくれれば御の字ではないか!と内心で納得して、あとは“鼻歌”交じりで疲れを忘れてノルマ達成に精を出したものである。


写真④ 刈込、除草作業が完了してきれいになり、遊歩やジョギング等の環境が向上しまし
    た。ゴミなどを捨てないで持ち帰り公共施設の環境を保全したいものです。


 それから数日後の有る時、路上に黒いゴミを認めた。たばこの吸い殻のような小さなゴミでも数メートル先からでも嗅覚、いや眼力か、見つけることが得意なゴミ集めに執念を燃やす男である。こんなことを見逃すはずがないのだ!
そこで一瞬考えた『補修した自分の靴の接着が疲労して剥がれ落ちてしまったのか?』あわてて靴底をチエックしたが、補修した箇所は何ともない。しっかりくっ付いている。補修のプロがそう “てんごろ安” に剥がれてたまるかい!と心の中でつぶやきながら、その時ふと思った『そうかこれは誰かが自分と同じように補修したものが剥がれたものに違いない!』
世間では自分と同じように物を大事にする人がいるのだと勝手に決め込んで
『我が意を得たり!』と少し嬉しく思い、自分で自分を褒めてあげようかと考えた。
しかし一方では「ケチ、吝嗇家」と言われるかも知れないと考えたが、この歳で誰に遠慮がいるものか、好きなように生きればいいと結論した。
(そうでもしないとこの話は終わりません) と言うことで (おわり)です。