安威川で見たジャコーアゲハ蝶々について学問するの巻き

今年はことのほか多くの姿が散見されます(その2/ 2 )


2023年 4月17日(月)     kumanoayu


写真① 2023年誕生直近のジャコウアゲハの登場です。右側がオスのようです。
    (23.04.13 茨木市・安威川JR鉄橋左岸の表法面の雑草帯で撮影)


「茨木ジャコウアゲハを守る会」事務局の鈴木敏文事務局長から直近で次のようなメール
 を頂いたので紹介させて頂きます。


 『今年の越冬サナギの羽化はほぼ終わり、多くの成虫が乱舞するピークを迎えています。
   蛹が羽化する時、全ての蛹が羽化に成功する訳では無く、多くの個体が羽化に失敗して

      飛ぶ事が出来ずに命を落とします。羽化した途端にカマキリなどの天敵に捕まり食べら
      れてしまう成虫もいます。
      自然界は、とても厳しい生存競争の上に成り立っています。

      あるトンボの本に依りますと、メス1頭が一生で3000~5000個の卵を産むが、オス・メ
      ス各1頭が生き残って子孫を残せば現状維持ができると書 かれています。【産卵3000
       個⇒幼虫300匹孵化⇒成虫30匹羽化⇒産卵出来る成虫は1ペア⇒産卵3000個(種を維持)】
       ご参考までに、ジャコウアゲハの一年のサイクルについての文献を送付します。

  文献資料:ジャコウアゲハ生物多様性 / 兵庫県立大学
                                                          鈴木敏文 』


添付① 上の挿絵がジャコウアゲハの生活史〈1年サイクル〉


添付② 上の挿絵がジャコウアゲハの交尾から羽化までの「1化」の各行程を図解してい
    す。年間3度程繰り返すとのことです(3化)


  この添付資料も鈴木事務局長様からの提供によるものです。末筆になりますが厚くお礼
  申しあげます。


最後に「昆虫図鑑」からの引用文言を下記致します。
 ジャコウアゲハは日本国内においては本州、四国、九州などに分布しています。 東北の
 地方の寒い地域や北海道では殆ど見られません。 海外では台湾、中国の東部、朝鮮半島
 などの東アジアの国々でも確認されています。 おおよそ山地や平地などにある森林、農
 地、河川、草原などで生活しています。


筆者あとがき
 これは詳しく書き始めますと際限のないことになると思いますので、本ブログの特性上を考慮して、ほんのさわりということで、この程度で恐縮ですが報告完了とさせて頂きたいと存じます。
茨木市の安威川散策途上で珍しい蝶々を見ました。すると「この蝶々を保護しています」という立て看板が目に入りまして、少し追っかけてみたまでのことでお許し下さい。
重要なことは唯一の食餌である「ウマノスズクサ」という植物が繁殖している地域でないと
生息していないということのようです。
                                    (おわり)

写真② 夕日が川面に照り映えていました。安威川左岸の「永久橋」から少し上流の多目的
    広場方向を臨みます〈23.04.16 17時頃撮影〉