「選球眼を乱されては困るのである」について考えるの巻き

安威川散策をさぼってどこに行く!


2023年 4月25日(火)   kumanoayu


写真① シャクヤク(熊野市内で撮影)


 本日火曜日はこの住居区域においては「生ゴミ類」の回収日となっていてそれを所定の場所に出すことになっている。火曜と金曜と自治体から週2回、回収して下さる。
我が家のえらいさんは膝がやや不自由なため、私が時間勤務を終えたかれこれ年ほど前からは基本的に私の役目となっている。


その膝の治療のため午前 9:30 までに駅前の医院まで愛車で送って行くことになっている。
朝のうちは傘が必要になるほどの降雨では無かった。自動車のワイパーの使用も殆ど必要無かった。行動については容易な空模様であった。しかし午後の安威川散策修養の予定は早々と割愛することと心で決めていた。


やはり隙さえあればそれにことよせて横着に走ろうとする邪な心が潜んでいるに違いないと、そのことを他人様に指摘されるのではなく、自分で吐露しているのであるからかなり癖が悪い。観音様にかなりお叱りを受けることになりそうだ。


写真② 北陸新幹線「はくたか」東京駅にて写す


反省しながら、この時間なら「 モーニングコーヒーサービス 」の時間までに十分間に合うと心で計算して、普段から合格点を与えている喫茶店に移動した。


合格点とは22.11.17 付けこのブログに投稿させて頂きましたが、再度下記致しますことをご了解ください。
『 気の利いた喫茶店とは、珈琲さえ飲めればどんな喫茶店でも良いというわけでは無い。ひとつにはテーブルの配置が少しゆったりしていること、隣の席の会話がそれほど大きな声で聞こえてこない方が良い。
窓があって外の景色が眺められること、綺麗な植栽などが目を癒してくれる中庭などがあれば尚  Good !
偉そうなことは言えないが、足を運んで来られている客層も通常の雰囲気の人たちが良い。グループで来ていてかなり声高に楽しくしゃべり倒されると、少し周囲のことも考えて!と言いたくなることが有る。居酒屋がそうだとは言うつもりは無いが、利用する目的を考えて普通に利用することが肝要であろう 』


写真③ シャガの花(熊野市内で撮影)


いつもと変わらぬ雰囲気が漂っていて、出された珈琲もいつもと変わらない美味しいコーヒーで有った。通路をはさんだあちらの席では既にリタイア( retired )した人なのか、はたまた現役なのかその判定は難儀な風体であったのでこれ以上言及しないことにするが、一人で新聞に顔を半ば突っ込んで、合い間に珈琲をすすっている。


遅れて充分にご年配のご夫婦らしきお方が入って来られて、私の隣の隣の席に落ち着かれた。楽しそうに会話がはずんでいるが、旦那と思しきお方はどうやら聞き役の様である。奥さんと思しきお方は盛んに、にこやかに会話をぶつけておられる。通常のご発声なので話の内容は私の耳には届かない。


写真④ やぶ椿(自宅の庭で撮影)


しばらくすると大声をあげて尚且つ手を振り上げて、私の席から 5m ほど離れた奥の席にいる先客に向かって大声で愛嬌を振りまきながら、まさに今到着したぞとアピールしながら小走りで私の席の横を通リ抜けた。想像するに誰が見ても遅れて到着したに相違ないことはそのドタバタで十二分に理解できた。
ダンプカーでも飛び込んできたような勢いを感じたものである。


着席するやいなや、あーだ、こーだとかなり派手な、こちらにも、隣の隣のご年輩のご夫婦にも到達するで有ろう元気な音響で会話を楽しみだした。
どうやら先ずは遅れた理由を開陳しているらしい。とにかく会話がはずんでいる。楽しいに相違ない。歳の頃は二人ともに 33 ~ 36 歳くらいと判定した。
お子さんを幼稚園か小学校に送り出し、親しき友とのデートで会話がとてもはずんでいるようである。周りのことなど良く見えていない雰囲気が有りありで有った。というよりも多くのお客様が楽しくくつろぎながら、美味しく珈琲を楽しむ場所では「どの様なマナーを持ち合わせないといけないのか!」を、夢中さが超越してしまっていて少し貯金箱から出てこないようである。


私が沢山の珈琲代金を投資し調査研究してメガネに適った店として選定した「喫茶店」はこんな内容では無かった筈である。自分の選球眼が彼女たちヤンママ、否ミドルママ連中によってその選球眼を乱されては困るのである。


帰り際に意を決してやんわりとジエントル( gentlemanly )にこれを促した。彼女たちも地獄の興奮からはっと覚醒したようであった。素直にこれを受容した。


私の隣の隣のナイスなご夫妻も私に素敵なウインク( a smile of agreement )を送って下さった。
                                        (おわり)

写真⑤ 雛菊(デージー) 高槻市内で写す