ちょっと「キザなおじさん」のご冥福をお祈りさせて頂きますの巻き

2023年12月14日(木)   kumanoayu 


写真① 高槻市・今城塚古墳内を歩いて来ました。この前方後円墳は継体天皇説も浮上して
      久しいのですが、只今の所は認定されていませんから自由に出入りが出来るので
   (23.12.14)


 14日付け読売新聞朝刊で「磯村尚徳さん死亡・94歳」の記事を目にした。
いつの頃からか知らぬ間に長い時間帯のニュース番組に突然現れてシャーシャーと、さわやかに、あでやかに、かっこよく、間違いのない言葉選びと世界を股にかけて修練されつくしたであろう経験と豊富な知識、そしてゆっくりと、時として感情的に抑揚が有り、説明調、説得調、解説調、当にこの場に最適の貫禄ある様子を感じさせる適任者のおじさんがさりげなくこの時間帯を支配していた。


写真② 同上①に同じです。


時としてキザっぽく、何かしら嫌みな奴と思う間もなく、それが格別嫌みに感じられることは無い何時かしら中庸の世界に誘い込まれているという、どうやらそのあたりも折り込み済みのような、すべてをコントロールしているようなスーパースターの登場のように感じられた。


ayu のようなポットでの田舎者にも分かりやすく、従来のニュース / アナウンサーの一方的読み方ではなく、「キャスター」としての立ち位置をしっかりと認識され、丁寧に語り調で、解説調に報道してくれる。職人報道官のように思えたものである。事実その通リであるのであるが!


        

写真③ 在りし日の「磯村尚徳」さん(ネットからお借りしました)


あっという間にこの青年(中年)おじさんは、従来にないところのニュース報道番組の何たるかを形成してしまったような気がする。


これ以降業界を取り巻くニュース番組は少しでもこのスタイルに追い付け追い越せのムードで走って来たきらいがあるような気がする。


他局のニュース、ニュース解説番組も大いに刺激を受けたのではなかろうか!
どこの局においても看板キャスターが切磋琢磨して似て非なるスタイルに変貌してきたような気がする。


写真④ ネットからお借りしました。


キザなやつやなー」とこの ayu と同様に、成功者に対して少し嫌みを言いたくなる連中がいるかも知れない。嫌みが耳に届いたのかどうかは知らいけれど、なんと知ってか知らずかタイミング良く、この素敵なキザなおじさんは「ちょっとキザですが」という著作をものしてベストセラーになってしまったという。


知らず知らずのうちに「昨日の敵は今日の友」に軟化させられている始末。


ほんまもんの「キザ野郎」もとえ「キザ紳士」であったのではないかと思っている。
94 歳だったそうである。ご冥福をお祈りさせて頂きます。
                             
                                                                                                                          (おわり)


写真⑤ 高槻市・今城塚公園内で秋の色を感じる(23.12.14)