タイ王国・首都バンコク(Bangkok)旅行レポートの巻き

2024年01月11日(木)   kumanoayu 



Kingdom of Thailand (タイ王国)
首都・バンコク(Bangkok)旅行レポートの巻き (その2)


国民性
数日の滞在で結論めいたことを述べるにはいささか遠慮が伴うが、体験から感じたことを 
 記すことにする。
・伝統的に仏教国ということから敬虔な国民性と聞いていた。まさにそのように感じ取っ
 た。


宿泊ホテルは一流ホテルだったので、当然ながらそこのスタッフは教養を有し、またホテルマンとしての
 高度な教育訓練を受けているであろうと思しき、おもてなしの気持ちが随所に表れてい
 る。
鉄道の駅員さんもそうであった。乗車区間の料金、自動販売機で切符を購入する方法、果
 ては乗車ホームへの道順まで懇切丁寧に教えてくれた。
電車に乗ると席に座っていた青年が素早く年輩の私に座席を譲ってくれた。日本でもたま
 に見かけるが、この国では一味の違いを感じるのである。それは素早いこと、行動が心か
 らという気持ちがこちらに伝わってくるのである。



片言で会話が成り立つ。少しだけでも意志の疎通が成り立つ。降車駅が近づくと彼は携帯電話の画面に日本語で「お元気で、道中気を付けて!」と表示して画面を私の眼に差し出した。そして今度は日本語で「さようなら!」と言ってくれた。
私は大阪流に「毎度!サワデイカ!」と両手を揃えてタイ式お礼のあいさつを返した。
毎度」が通じたかどうかは?であるが、要は気持ちの問題なので通じているものと思うことにしている。(毎度!=大阪の日常的親愛的あいさつ言葉です)


タイ式の挨拶「コップンカ/こんにちは」、「サワデイカ/ありがとう」はいずれも両手を揃えて、お祈り風に相手に挨拶を申し上げるときの作法と聞いている。短い瞬時の事であるが出会いと別れ、こんなさわやかで気持ちのいい感覚はタイ国ならではの経験と言える。
押し付けられた作法でもなく、生まれたときから備わっている、心からの作法であると理解した。相手の方は必ず瞬時にこの挨拶を返してくれる。


翻って日本国内で日頃散歩していて向こうから見知らぬ人が歩いて来るとする。私は山歩きの時のように知らない人にでも軽く会釈して「こんにちは」と先に発声することにしているが、打てば響くように挨拶を返してもらうことは、さほど多くない。


タイで感じたことは、それは事務的に挨拶を返してくれるということではなく「心から敬意を持って」が込められている様に感じた。良い勉強になったと感謝している。


発展しつくしている日本に比べて、この国はまだまだ先進国に追いつけ、追い越せの気持ちがあると思う。日本人は少し鼻にかけて少し驕りがあるのではないか。日常の行動を見ていて常に感じていることであるが、異国に来て、ましてや、さわやかな“おもてなし”気持ちで大事にして頂くと、尚更その差を強く意識してしまうのである。


心から」の気持ちや、姿勢、行動を目の当たりに受けて、異国でそれを眺めて日本と比較した時に大きな違いを感じたものである。


車社会
日本製の車が圧倒的にひしめくように走り回っていた。トヨタ車が大半を占めていて、マツダ、ホンダと続く。ここまで日本車が多いとなんだか嬉しくなる。そして何よりも日本と同じ「左側通行」管制である。余計に親近感を覚えてしまう。同じ近隣のお国で韓国や中国はアメリカ、フランス、ドイツなどと同様「右側通行」体制である。


期間中 ホテル から空港、ホテルから観光目的地への移動など専用バスでの送迎であったが、バンコク市内の交通渋滞は慢性的にひどい状態であった。発展途上では避けて通れない問題なのであろうか!
タクシー は個人 タクシー と営業タクシーが仲良く運営されている。大半が トヨタ 車である。この町独特の「軽自動車風」の タクシー も多い。雨よけの屋根はあるが、脱落防止用の金属製手すりがあるだけで、通風しは良いものの、それゆえに エアコン などは皆無である。そして ステレオ 音響装置から派手な音楽を大音響でかき鳴らして走り回っている。

交通渋滞に遭遇すると通勤利用者などは困ってしまう。そこでいずこでも同じであるが、
スーパーカブに代表される「小型輪車」も日本同様利用者が多い。
そして面白いのはこの「輪車の タクシー 」も大活躍をしている。利用者も多い様で繁盛している。ドライバー は黄色の ベスト を着て流している。数は多いと見た。そして利用者も多かった。多分利用料金は安いであろうし、裏道や狭い所でも スイスイ と走るので、利用者が重宝しているとのことであった。



                             (その③に続きます)