年末が近づくと散髪屋さん以外に気になる「我が家の引き継ぎ書」の巻き

友人が認知症に陥って考えること


2022年12月28日(水)  47 kumanoayu


写真① 銀杏の歩道(京都・今熊野観音寺さんで)


    年末になったというのにまだ散髪屋さんに行っていないので有る。子供の頃は親の感化も有り、割と季節の行事を大事にしていた感じがするが、大きくなっていわゆる親から離れて自立して生計を営むようになると、少しずつ “金縛り感”が薄れて来て自分の判断で行動することになってくる。
「何故お正月だから散髪しなければならないの?そんなに慌てることも無いでしょう!」という少し親離れしたこ生意気な感情で行動するようになってくる。
何を今頃になってこんなことをと言うのか自分でもおかしなもので有ると思うのであるが、十六歳ごろから親離れしたとは申せ、いつまで経っても親は親であるので有るから、切っても切り離せない関係が精神的にも持続し続ける。


写真② 山口県・錦帯橋(木造)、向こうの山上に小さく見えるのが「岩国城」です。


 年末の賀状整理や 年明けて頂戴した年賀状を見ながら久しくお会いしていない友人に時々電話をさせて頂くのが恒例の私流行事のひとつになっている。
年末は色んな驚きに遭遇する。私より若いお付き合いのあった方のご家族様から「喪中」の案内を頂いたことで有る。年長ならまだしも若い方のその情報は悲しい。


一方で2歳ほど年長の神戸在住の長い付き合いのあったお方は「認知症」に陥っておられた。会話もままならない。聞いてはいたが実際自分の身近な所で遭遇すると、複雑な心境になる。
明日は我が身に降りかかってくるかも知れないと思うと他人事では無い。ほったらかしの身辺整理をしておかないといけないという観念にせかされる。
今や ペーパーレス 化と言うことでかなりの情報は パソコン に保存して常時活用している。嫁と私が活用しているのでは無い。パソコン は私のみが活用している。嫁は一切使用経験が無いから、いかに パソコン 内部に引き継ぎの重要な情報が保存されていても、パソコン の電源の入れ方も知らない、分からないのであるからどうにもならない。紙化した「引き継ぎ書」の作成をしておかないといけないかな、と考えるようになった。勿論丹精込めて作成したこの「引き継ぎ書」はいつものように パソコン に保存して、いやいや保存も重要だが並行して印刷して紙化したものを後に残るであろう嫁に渡しておく必要がある。
                                  (おわり)


写真③ 山口県・岩国城(日本 100名城,桃山南蛮造りの天守閣)
    ロープウエイ を利用して約200m 高いところまで登り、天守閣までしばらく緩やかな上
    り坂を進みます。この間の「空気」の美味しく感じたこと、あとにも先にも貴重な
    体験です。