他人のUNLUCKYを見て同情しますか!それともほくそ笑みますかの巻

ある交差点での取り締まり目撃から仏様の教え「十善戒」を考える。

2023年 1月 8日(日)    kumanoayu


写真① 本日の話題のT字型の交差点
    左側安威川の流れと並行して南北に走る自動車道路、「一旦止まれ」の標識が有り
    ます。手前側が南、写真上の方が北の方向です。右側からの道路が優先道路となっ
    ていますので徐行して安全確認をして左折、右折が可能となっています。


 安威川散策の道中で太田中学校付近のいつものスタート起点から約 1,2 km下流に向かって進むとやがて左岸堤防上の付近に特徴的な建物である「イオンタウン茨木太田店」と言う大きな店が見えて来る。
河川敷堤防上は対面通行各1車線の自動車道路であり川の流れと並行して南北に走る。途中にイオン店方向に向かうために利用の多いT字型交差点が有る。
但しここには信号が無い。南北に直線で走る道路が優先されるかと思っていたが実はそうでは無く、良く見るとT字型交差点に向かって東からの道路が優先になっている。従って東から向かって来た自動車は徐行しながら安全確認を行い、右折あるいは左折が可能である。
南北に走る道路は一直線の道路であるので一般的には、優先側で有って徐行して直進可能かと思っていたが、そうでは無く一旦止まれの規制になっている。


写真② 東側から西に向かって走ってくると南北に走っている道路にぶつかります。
    T字交差点です。


直進道路なので徐行して通行可能かと思い違いすると大変なことになる。違反なのである。
河川敷遊歩道をせっせと歩行に励んでいると堤防上の自動車道路から突然警察車両からのサイレンがけたたましくなったかと思うと赤色灯をひらめかせながら走り去る前方の自動車を追尾している。信号の無い「一旦止まれ」の交差点で「一旦止まらなかった」すなわち「一時不停止・違反車両」が摘発される瞬間である。
この場所を通過するときは私の散策が往路でもあるいはまた復路の時でも時たま、と言うよりしょっちゅうこの捕り物劇に遭遇する。疲れた体にサイレンの音が心地良く聞こえ、瞬時にではあるが緊張感を感じるのであろうか、疲れた体が癒される感じがする。


そして「ああ今日もまた性懲りもなく違反者が捕まっておるわい」と内心にやっとしている自分を発見する。このような場所で carelessmis をすると、「運が悪い」と思うドライバーがいるかも知れない。
自分が捕まると『こん畜生!隠れてこそこそとかネズミ捕りめ !とか』舌打ちするのであるが、他人がこうして捕まる羽目になる状況を目の当たりにすると、「ざまーみろ交通法規をきちんと守らない罰があたったんだ!」と野次馬根性が出て来る自分に遭遇する。その人物は交通違反を犯したので違反人の不幸を「ざまーみろ」とか、「ああ、お気の毒に!」と思うよりも、誠に品の無い下品な考えかも知れないが、人間だれしも自虐的に心の奥底で微笑んでいることが有るのではないか! 


このことは自分の精神構造が卑しく出来ているからなのか、「いやいやそうでは無い、違反が悪いのだ」と正当論をぶち上げるのか、やはり正義感に基づいているのか、新年早々に恐ろしい考えを持つ自分に「正義は勝つ、ああ痛快也」と思う自分を褒めるか、はたまた
十善戒の
不邪見-ふじゃけんー(邪な見方をせず物の本質を見る)
不悪口―ふあっくー (悪口や人を傷つける言葉は言わない)
をしっかり認識して行動するか、こんなことではたまたなんて言っておるようでは修行が足りない。もうぼつぼつ己の年齢を意識した行動をとるように自覚しないといけない。
「安威川に叱られる」と猛烈に反省しないといけない。
                                    (おわり)


◆ 戒とは仏を信じる者にとって生活をする心構えを約束する誓いです。