糖尿病の恐れありと言われて野菜サラダを自ら調製する男の巻

今日は風の強い日でした。朝から夜まで吹き荒れれています。
安威川散策はサボりました。


2023年 1月16日(月)  kumanoayu


写真① 冠雪の伊吹山/ 滋賀県(通過中の新幹線車内から移す)


    我が家ではいつの頃からか、自分の食事は自分で段取りして、自分で賄うことになっている。
原材料の買い出しも全て自分で実行している。更にうちのえらいさんは自分のことしか手出ししない。但し食後のお皿洗い、食品スーパーで買って来た葉物食材の洗いなどは手伝ってくれる。
現役のサラリーマン時代はそうでもなかったので有るが、2019年5月に「糖尿病の恐れり」と診断された時、主治医の先生から徹底的に対症療法を指導して頂いた。それはこれまでの食生活を360度変化させねばならない、それは驚きの内容であった。
「お寿司は駄目です!」
「お魚を食べるのに何故悪いのですか?」
「寿司米に調味糖分が使用されています」


こんな類いで一事が万事。まるで食べるものが無いではないか!という感じで食生活ががらりと変転するとともに、甘党で太り過ぎた体重を抑制しないといけないということにもなった。当時体重は約76kg、身長が165cm だったから目標は約10kgダウンである。カロリーダウンは甘いものも抑えつつ、カロリーを燃焼させる必要がある。歩くこと、小走りに歩くことを毎日の実践に目標を置いた。


写真② 寒桜(高槻市・今城塚古墳公園にて)


当時はまだ日勤8時間の仕事に従事していたので、事務所内でも極力階段を使い、午前午後の休憩タイム、お昼の時間もさっと食事を済ませて近くの公園を歩き回った。万歩計とにらめっこしながらの日課となった。
食事も野菜中心、甘いものの抑制と言うよりも敬遠。ご飯米との疎遠化。食生活の徹底的抑制に取り組んだ。
その頃から主食の野菜サラダは自分で調製するようになった。好きだった菓子パン類は全てあきらめて食パンに切り替えた。
雌伏2年、主治医先生から卒業を宣言された。“万歳”体重も予定通リ10kgダウンした。背広のズボンは都合8本ウエスト6cm細く寸法直しに持って行った。帰宅後もノルマを達成するため、夕食後に懐中電灯を持って近隣を5000歩ほど、昼間の2000歩に加えておよそ8000歩ほどを日々のノルマとした。この時の歩くという習慣を自己に課したおかげで今日の平均14000歩に繋がっていることと思っている。


写真③ 越年して十分に熟れた柿の大軍(23.01.14 高槻市内で)


リンゴや柿の皮むきなどは件のお方は手出ししないので自分で実行する。自分で実施するので極力合理的に作業することにしている。リンゴも柿も当初は皮を剝いてから食べていた。簡便な皮むき器が有るので便利が良い。しかしそのうちそれも段々面倒になって来たので皮を剝かないで食べることにした。関西圏で育ったのでさすがにリンゴの木は無かったけれど、柿の木は家の傍に何本かあった。甘柿有り、渋柿も有った。戦後10年経つか経たないかの年代に育ち盛りの年を迎えていたにも関わらず敗戦後のこととて食料の乏しい時代であった。
私の育った所はすり鉢の底と形容されるような、360 度見回しても山また山の世界であった。山はおよそ標高  700 mクラスの連山であった。
海は峠を越えて東の方角、バスで3時間ほど離れた紀伊半島の南部だったのでさすがに熊はいなかったと思うが、鹿、カモシカ、猪、猿、は普通にいたと思う。


柿などは学校が終わってから遊びに出掛ける前に、柿の木から熟れかかった柿をひょいと取って、水道など無い時代で水は井戸から滑車付き装置with手作業でガラガラと汲み上げていた。しかしそんな水の汲み上げは面倒なので、柿を食べるときはズボンでごしごしこすってそのままパクリ、むしゃむしゃと食べていた。昔から自然に育ってきたので柿やリンゴを皮剝き無しで食べることなど朝飯前なのだ。反っておいしいと思う。しかし梨にキウイなどは別問題である。


写真④ 「リンゴはいかがですか! ひとやま安くしときますよ!」(韓国にて)


ついでにキンカンは皮ごとかじるのが至っておいしい。皮がおいしいのである。
キンカンには中に種が入っているが種は食べない。このキンカンをスライスしてサラダに加えると誠に美味しい。キウイも美味しいが皮むきが少し手間がかかって厄介だ。
有る時食品スーパーの売り場で、お孫さんがおばあちゃんに尋ねていた。
「どうして食べるの?」
「皮を剝いて食べるのよ」と教えていたのを横で聞いていて、お節介乍ら
「そんなちいさいもの、皮の剝きようがない、皮ごとかじって食べるのがいち
ばん。但し小さな種は食べられませんよ!」と教えて差し上げた。
このおばあちゃんは都会育ちなのであろうか!


今日もえらいさんが洗ってくれた野菜をカットしながら主食の野菜サラダ造りに精を出している。キンカンをスライスしながら、あの時のお孫さんが今でもその作法で美味しく食べておられるであろうか! と思いだしながら、、
                                   (おわり)