今更なお、携帯電話のマナーについて考えるの巻き

2023年 1月14日(土)   kumanoayu


写真① 若狭鯖街道熊川宿(ほんの少しタイムスリップです)


 2,3日前に診察でいつもお世話になっている眼科医院を訪れた。
眼科医院の待合室なのでそれ程大きなスペースでは無いが、それでも20人ほどが座って待機出来る椅子が用意されている。待合の患者さんは順番に診察室に移動するので、その時は半数の10人くらいが座って待っていた。
その時、歳の頃は私よりも相当若く見える一応おばさんの部類のおばさんの持つ携帯電話に着信があった。そして受信するやいなや延々としゃべりだした。そしてその声量は合唱団所属なのかどうかは全くしらないけれど、明瞭ではきはきと少なくともこの待合室内の隅にいても明瞭に聞き取れるボリュウームなのであった。


写真② 若狭・三方五湖


話の内容までは聞く耳を持ち合わせていないが、いやでも耳に入ってくるのである。しかしこれはやせても枯れてもその内容を記憶しょうと思うほど下世話な心は持ち合わせていない。そのおばさんの部類のおばさんの電話のお話は更に楽しそうに続いている。喫茶で “ヤンママ” 部類のお方達の会話がはずむと時折突然に大きな声で高笑いを始めることが有る。盛り上がっているのであろう。しかし他のお客様も静かにお話されたり、雰囲気と余韻を楽しんでおられる他のお客様もいらっしゃるであろう。「T.P.O」を考えられない部類の方たちは残念ながら、教養と品が無い部類であると私は認定しているし、このような輩が利用するであろう喫茶店は2度と訪れないことにしている。利用しながら選球眼を機能させているのである。


写真③ ど根性さざんか(ネット から飛び出しています)・高槻市二中グラウンド。


ところがそのおばさんは楽しそうな会話ながら、さすが“ヤンママ”部類の突然の高笑いはなさらない。教養がおありなのであろうか、いやいやそうでは有るまい。会話は1対1である。それもどれだけ楽しい内容の会話であっても相手は目の前にいないのであるから眼前の複数の仲間と楽しく高笑い、馬鹿笑いをするという状況でないので、受話器に向かって口から出た楽しい大きめの声を相手方に送り込むように会話を続行するのみである。自ずと高笑い、馬鹿笑いに比べると、なんとこのおばさんの会話はより上品の会話状況と判定できるのではなかろうか! 


しかしながら、そのおばさんは席を立って外に出て通話を続行すべきではないのか!と言いたいのである。眼科と言えども病院と言う場所ではないか!
携帯が普及して久しい。まさに  “ 猫も杓子も” の時代である。一時期「携帯はマナーも一緒に持ち歩きましょう」的なフレーズが風靡したことが有ったように記憶している。
その様に考えていたらまた60歳くらいの男性おっちゃんの持つ携帯電話に架電があった。おっちゃんはビジネスマンであったようだ。仕事の話をひと言、ふた言取りあえずしゃべくりながら、受話器を軽く手で隠すようにしながら急いで外に向かって行った。おっちゃんに軍配だ!


このおっちゃんはマナーをお持ちで有ると思います。更に通話の中味がビジネスの中味であれば尚更のこと、聞かれて悪いことで無いにしても企業秘密に関する話があるかも知れないし、とにもかくにも人前で  ”ベラベラ” しゃべらないことに関するマナーをお持ちであったのである。「人のふり見て我がふり直せ」おばちゃんに分かって欲しいなと思いつつ、診察室から呼ばれるのを、おばちゃんのまだ止まらない楽しそうな会話を聞くでもなし、しかし耳に到達する声量たくましい声を聞きながら、じい―っと待っている私であったのでした。
                                    (おわり)

写真④ 今城塚古墳公園(高槻市)カモが沢山泳いでいます。オシドリを探して私は今日も
    歩いています。カメラを持ったおじさんにお聞きしましたが、「昨年は飛来してい
    たが今年はおらん」との話でした。頭が綺麗な緑色のカモを見ましたので、お聞き
    したところ、「それはマガモや思うで!」とのことでした。