安威川散策で人生修養をと頑張っているおっちゃんが、お隣は亀岡市の思い出に心を寄せるの巻き

2023年 2月 3日(金曜)   kumanoayu


写真① 亀岡光秀公祭り( 5月 )


 今を去ることおよそ30 年ほど前の話になるが、京都府の亀岡市と言えば我が住まい高槻市からほぼまっすぐ北に向かって車を走らせれば、山越えでおよそ30分程度で到着する距離にある町のひとつである。府県こそ違え隣町なのである。明智光秀公の居城があったところで、城下町として好きな街のひとつである。春には光秀公の勇壮な武者行列を再現する「明智光秀公武者行列」が城下町周辺を練り歩きます。戦国時代の智将・明智光秀公は、初代丹波亀山城主として丹波亀山を治め、今日の亀岡の基礎を築きました。亀岡光秀まつりは、この光秀公の遺徳を偲び、市民あげて顕彰する市内最大規模の春まつりです。


夏には保津川市民花火大会、秋には亀岡祭り山鉾巡行行事があります。
お隣の京都市と違って人口およそ9万人の小都市なので、押し寄せて来る観光人口もそれほど多くなく、私にとってはまさに「入れ食い状態」的手頃な人出人口だったので、その都度山越えで訪れていたのでした。
市役所にほど近い所に地元亀岡に深いご縁のある実業家の元邸宅跡を利用した庭園付きレストランが有って、それがうれしいことにお手頃な価格でそこのイタリア料理が楽しめたのです。建物の面影も十分生かされており、旧き良き雰囲気を味わうことが出来ました。


写真② 亀岡平和祭り・保津川市民花火大会(8月)


何度も何度も行き尽した感があったので、ここ数年間と言うものはコロナ禍と言うことも有りしばらくの間足が遠のいていました。
最近何か無性にもう一度行ってみたいという衝動に駆られて、ネットで調べて電話で確認をと思ったのですが、店名を忘れかかっていたのです。何度記憶を思い起こしてもその店名は隠れたまま私の頭の中から出て来ません。
そこでかくなる上は有名なレストランだったので現地の地図を開いて探せば、名前も出ているだろうと考えて、地図を開きましたが何度探してもその場所にイタリアレストランの文字すら見当たりません。念のため地図も別の発行元の地図に切り替えて調べてみましたが、記憶している当該の場所に「ご回答」が出て来ません。こうなったら「えーい、ままよ、近い所だからひとっ走り行ってくるか!」と思ったときに、地図を良く見るとそのレストランがあった場所に私が良く知っている大阪でそこそこ名の知れた和風レストランの名前が大きく “デモ”されていたでは有りませんか!そしてその横に小さな文字でその旧イタリアレストランの縁ある名前も表記されていたのです!


写真③ 亀岡祭り山鉾巡行(10月)


してやったり!」 頭の中の小さな謎が解けた一瞬でした。
苦労した事実が解明すると人間としてはうれしいものです。ましてやこの年齢です。人間歳を重ねるにつれて頭脳がボケて来てもおかしくないと言われていますが、こうして苦労して解明した頭脳の線がオーバーホールされたみたいで、つまりかけていた記憶素子が新品同様になったぞと、勝手に考えてひとりで合点、納得して心のなかでにやりとほくそ笑んだものです。
しかしこれは私の勝手な思い込みですから、新品同様になったかどうかは保証の限りでは有りません。しかし人間はぼけーと生活しているよりも、こうして刺激をあたえながら活性化しているのは悪くないと思います。


経営母体が変わったのでしょう! 庭園などは歴史的建造物かと思うので大きく変わっていないと思いますが、イタリアンから和風への変遷を余儀なくされているので建屋の内部自体はかなり変更されているかも知れません。新経営者がどれだけ歴史的建造物の価値を見出して温存しているかどうかと言うところでしょうか!


この和風屋さんは大阪ではそこそこ有名なお店で、京阪神には相当数の店舗を有しています。そしていくつかのお店は歴史的建造物を店舗として利用し、お料理が頂けるようになっています。利用する私たちとしてはおいしい料理をお手頃価格で尚且つ歴史的建造物を鑑賞しながら利用できるのですから、これはこれで有りがたいことです。そのハウスを利用できるだけでも価値があると思います。


しかしここの料理はもう食べつくした感が有るので敢えて食べに行こうという気が起こらない。しかしイタリアンがったあの建造物がどのように生かされて変化しているのか新オーナーが取り組んだ心意気を見てみたい気がする。
食事の内容はさておいといて歴史的建造物を鑑賞しに行くことにしましょうかと取りあえず計画することにしました。
                                   (おわり)


◆掲載写真及び「明智光秀公武者行列」の解説記事の一部は「亀岡市観光協会の広報」から
 引用させて頂いております。

◆私は高槻市民ですが亀岡市の「観光大使」ではありません。