生兵法は怪我のもと、信ずることは己だけで行動したらいかがですかを考えるの巻き

2023年 4月28日(金)    kumanoayu


写真① ”わらび” 採取現場の風景をご鑑賞下さい。天気も五月晴れの様相で回りは緑、緑
    で気分爽快です。


 今年初めての“わらび“ 採取に出かけました。渓流に出向くのも趣味のひとつですが、“わらび“ もほっとけない対称的な森林に出向くという趣味のひとつなのです。この二つはともにそうなのですが、行動時季としてタイミングが重要になってきます。渓流は狙いとする獲物によって1 年のうちでいつ頃が良いか、また“わらび“についても春先の寒暖の状況や降雨の状況などを常に観察して長年の経験でほぼ決まっています。


但し両方ともに「天候」が重要で、原則として雨よりも晴れていることが肝要です。
今年の桜を始め各いろんな開花状況からすると“わらび“についてはもっと早く、どちらかというとかれこれ2週間ほど早く山に分け入っても良いと思われたのでしたが、それでも結果的に持参した 20ℓ 容積の袋があっという間に、山盛りいっぱいになりました。


写真② 現場周辺では”ヤマツツジ“が見えました。可憐な花姿で気に入っています。


今回の山行きもいつも行動を共にしてきた、近隣に住んでいる 30 年来の付き合いのある同好の士と行動することにしました。コロナのことも有り近くとは云え、ここ数年はご無沙汰していたので旧交を温めることにもつながります。


彼とはかれこれ 30 年近い長い付き合いです。お互い現役の時は良く駅前で合流してお酒のお付き合いも重ねて来ました。齢は 4 歳ほど若くて、極めて酒豪でした。
今は私と同様第 1 線を退いて組織的団体に所属して ボランテイア 活動をしています。
山では別行動で自分の嗅覚で行動するのが一番であるというのが長年の経験で培った信条です。2人なので戻りの時間と場所はあらかじめ示し合わせたうえで行動します。


写真③ 「マムシグサ」も有りました。目に入ると一瞬構えてしまいます。


片道約 65 kmの行程です。小さな山を越えて向かうのでカーブもいくつかあります。大事な友人を乗せているので得意の エンジンブレーキ の多用は頭脳に ブレーキ を掛けて静かに走ります。同乗者に気配りして約 時間半ほどのコースを緩めの速度で車酔いを起こさないようにと思って走らせました。


ところが現地に到着する頃から私よりも若い彼に異変が発生しました。
気分が悪いと言い出したので、取りあえずしばらく横になるようにと勧めました。
曰く「久しぶりだったので遠足気分に陥り、前夜は興奮で十分な睡眠が取れていなかった」朝食の消化もいまいちの様子。途中で気分が悪いと言い出すと、車を路肩に寄せて何度も休憩した。一途に同乗者の体調に気配りをして走らせた。


目的地に到着しても目眩を起こしたような正常でない雰囲気を醸し出している。
それでも狩人精神を雀躍したのか、目的に向かって行動する運びとなった。
獲物を前にして元気を奮い立たせているようであった。


入山の前に某有名メーカの「ペットボトル 入りの緑茶」を飲んでいたら、彼曰く「健康を保つには、飲用には沸き覚ましの水が良いのだ。その緑茶は百害あって一利なし」」と、その理由を云々し出した。さも分けありのうん蓄を言って、自分でそのように処理をした「Myボトル」を取り出して無色透明の水を飲用し始めた。

世間にはこんな人が
いるんです! 自分流儀であれば他人にうん蓄しないで、だまって自分の納得流儀で口に運べば良いのに、あたかも私の某有名メーカの「ペットボトル 入りの緑茶」に悪気は無いとは言うものの、good advice を下さるのです。 


写真④ 途中で立ち寄った公園、手前の池には「ハス」が沢山生息していて開花の時は一斉
    にそのきれいな姿が目に入ります。


本日の行動目的も十分な成果を得たので、お楽しみの昼食タイムを迎える時間となった。予定していたレストランにと思った矢先、彼の体調、気分が変わらずよろしくないということなのでこれは断念した。


山歩きは大事に至らずに、また収穫も予期以上に成果があって、めでたしめでたしの “おじんの山菜採取行動” は無事に終わったのであるが、予定した “ご馳走ランチ” は彼の体調が食欲を放棄した為取りやめせざるを得ない結果と相成った。
本日の行動は才ほど若い彼に私は勝ったのであろうが、他人の体調の悪さを出汁にして勝った敗けたは、ほんまもんの勝負師が口にすべきでなかろう。


私は ペットボトル 入りの某有名 メーカ の緑茶を口にして喉の渇きを一気に潤したが、横にいる彼は今度は例の「湧き覚ましウオータの効用」に関するうんちくは決して口にしなかった。
                                                  (おわり)