安威川散策で考える



2022年10月10日(月)スポーツの日                    kumanoayu


写真① 例の大きな投棄物は昨夜の雨の増水で、約 30m 下流に流されていた。
    いつまでも「観察日記」ではいけないと考えるようになってくる! 


 いつもの安威川散策は、午後は曇天の予報だったので念のため「折り畳み傘」を持参。
上着はまだ半袖、ズボンは3日前から長ズボンに変更した。
ウインドーブレーカ―をリュックに入れ2時頃いつもの出発起点である「太田中学校」の近くから遊歩道を下流に向けて南下することになる。
昨夜の降雨でところどころに水溜りが出来ていて通常の歩行を困難にする。
国道171を通過するあたりまで影響がある。帰途は堤防上の道路を利用すべしと心に刻んだ。
祝日の日なのでそれなりの人出を予想していたが、遊歩道はいつもよりも閑散としていた。最後の連休日を行楽地に向かわれたのかも知れない。あるいはこの空模様のせいかも! しかし私は傘を持参で決行している。ここを本日利用するか、しないか、その求める価値観の違いか!


 遊歩道の太田橋から三島橋の区間は比較的狭い上に、長い間に大雨の時に氾濫した増水によってたくさんの土砂が運ばれて遊歩道の上に堆積したものである。
散歩や遊歩で利用する人たちは道の中央を通過することによって、その土砂は両側に押し戻され、長い間にもともと土砂が無かった広い歩廊が、その土砂によって占領されてしまうこととなり、利用することが出来る歩廊が狭くなってしまっているのである。
土砂で植物が育つ一定の条件が整えば、繁殖力の強い雑草のこと、アッという間に自分たちの生存権を形成してしまう。従って歩廊の両側は彼らの畑地のようなものである。



写真② 遊歩道両側に堆積した土砂の上に繁茂する雑草群
    人間に与えられた残スペースはかなり狭くなっている。


自治体では春先からこの秋の終わり頃までの間に、このたわわに成長した雑草類を定期的に刈り取って整備を行っている。これが両岸に亘っての作業だから
大変なことだと思う。今は丁度「先鉾橋」当たりの左岸を作業してくれているところに遭遇する。
私が認識しているところでは、遊歩開始スタート起点にその標識が有るが、そこは茨木市の太田小学校付近である。そこから下流点に至る道程にはこの標識が500mごとに設置されていて、ここを利用する上では大変ありがたい標識だと思っている。標識の設置は遊歩折り返し点の 7km ほど下流(安威川新橋?)まであるようだ。と言うのは私はいつもと言っていいほど 5,5km 地点まで何とか歩いて、それ以上は足が続かないのでそこで折り返すため、そこから下流域のことは分からないのである。


ある狭い区間では、夏の暑さで1m~2m近くまで成長したススキ、エノコロ、ガヤ、アシ、シバ類等が両側から迫っており、いやがうえにも狭さを感じる。
対抗する人が向かって来れば、体を横にして肩がぶつからないように「After You」をしなければならない。


この狭い区間だけでも早く刈り取ってもらいたいと常々思っている。
但しこの刈り取り作業はイタチごっこである。雑草なので夏の厚さでアッという間に 1m~2m 近くまで成長してしまう。元来は彼らがここに居住圏を持っていなかったのである。風水害等の川の増水でいやがうえにも土砂が運びこまれて畑地が形成されたものである。そのまま放置するから雑草はここをせんぞと生育し、川の増水の度に畑地面積が増え、その結果歩廊幅は追いやられてしまっている。
従って刈り取りするよりも、不要に積み上げられた土砂を根こそぎ撤去してしまうことではないだろうか! 遊歩道は当初の計画通リ一定の広さを保つことになるし、雑草類がはびこる土壌が消えるので有るから、刈り取りの労苦も消えることになる。結果人間の利便性は当初の建設計画通リ復活することになる。 



写真③ 雑草の刈り取り作業が行われている。阪急電車高架橋から下流にある
    「多目的広場」あたり。下流方向に「永久橋」が見えて来る。



写真④ 雑草刈り取り作業後に運よく残った(あるいは人為的に残してもらったか?)
    ど根性一輪の花。「タマスダレ」と思われる。
                                  (おわり)


(おわり)