「チューブ入り歯磨き」の バージンシール と格闘して己の歳を考えるの巻き

2023年6月 4日(日)    kumanoayu


写真① タチアオイの花(アオイ科)(23,06,03 高槻市内で写す)


 「チューブ入り歯磨き」がなくなって来たので、買い置きの新しいのを出して来てさあ使いましょうと思ったら、全面的に薄い材質の透明フイルムでバージンシールが施されている。それもフイルムの持つ特性を生かして外部から軽く熱風を作用させることによってこのチューブ製品にぴたりと収縮させている。


そう「バージンシール」と言って日本式表現を用いれば「封緘シール」とも呼称される。化商品やパッケージの開封防止に適用されることが多い。併せて製品容器の「防塵効果」も期待できる効果もある。素材は薄い、なんの変哲もないフイルム素材であるが、内容商品の特性から開封防止、衛生的、フイルム特有の透明性と光沢感が販売促進に一層の効果を遡求する。
お断りしておきますが、「包装と素材特性」の勉強会では有りません。


写真② 水田に白い雲が映り込み神秘的な異次元世界に誘われます。
    〈23.06.03 高槻市北部地区田園風景です〉


実はと言いますと最近このフイルムが剥がしにくくなったのです。昔はと言いますか、以前はこんなでも無かったのです。無理やりどこかに爪を引っ掛けては手の摩擦力でフイルムをグリップして、ねじり倒して破いていたものです。
なんてことはなく、格別気にも留めずに淡々とスイスイと日常のあるべき姿として進行していたのです。


ところが最近ふと感じることは「容易に、簡単に、瞬時に破くことが出来なくなった」と意識するようになってきたのです。
あれほど簡単に目を閉じていても、鼻歌交じりで容易に破袋出来ていたのに、強敵に変化して来たのです。



写真③ 大阪府能勢町の「野間の大けやき」を鑑賞してきました。(23.06.04 写す)
    国の天然記念物、野間の大けやきは高さ約27m、幹まわり約13.m最大枝張は
    39.3m、高さ36.mの巨樹です。その樹齢は1000年ともいわれ、けやきとしては西
    日本最大です。「能勢町けやき資料館」は、この大けやきに関する資料を中心に展
    示、公開するために設けられています。(23.06.04  写す)


フイルム材質が強化されたわけでは無いと思います。強化すなわちフイルムの厚みを増やすことで相対的に強度はUPすることでしょう。しかしその分コストUPに繋がりますから、その様な手法は採用されません。


もうかなり昔の話になりますが、今は亡き私の母も里帰りした時「開封が容易にできなくなった」と言って商品に当たり散らしていたことを懐かしく思い出します。やはり歳を重ねて来ると気が付かないうちに肉体的機能が衰えてきている証拠ではないでしょうか!


写真④ ほたるぶくろ(キキョウ科) 23.06.04 高槻市内で写す。


無理にワンタッチで手の力のみで破こうとしないで、はさみかカッターナイフに助力を求めれば容易に済むことだと思うのですが、いつまでも若いのだという思いをさらりと捨てて「今に生きる」そのことを早く認識して血圧が上がる前に、日常の生活にさらりと取り入れて平常心で接して行動するようにしないといけないなあと感じているこの頃です。
                                    (おわり)