「成熟した大人の美学」を求めて研鑽することを考えるの巻き

副題 (身の回りの整理整頓について)


2023年6月 5日(月)    kumanoayu


写真① 「オオキンケイギク」・コスモスに似てきれいで丈夫であちこちで良く見かけますが、特
    定外来生物に指定されていて関東在住の同級生である私の友人は ボランテイア として、
    これの駆除に奔走している感じです。機会あるごとに「今日は〇〇本引き抜いた」
    と頼みもしないのに、いの一番に戦果の報告をしてくれます。非常に闘志を燃やし
    て取り組んでいます。  
    私はそれほど血眼になる雰囲気では有りません。きれいでいいなとさえ思っている
    のですが、下手なことをすると恐ろしい法律が待っています。
     オオキンケイギク は、法律で栽培や運搬等が禁止されている植物です。違反すると、
      個人の場合、最高懲役3年以下、300万円以下の罰金、企業等の場合は1億円以下
      の罰金が科せられます」  
     (23.06.03 高槻市内で写す)


 若い頃、小さな商店に勤めていたころ、歳の頃 70 歳くらいであったろうか、代表者の方の商売机の周りはいつ見ても整理整頓がなされておらず、いろんなものがあっちこっちと乱雑に積み重ねられていた光景を思い出す。きちんと整理整頓した方が間違いなく、てきぱきと作業能率が上がるのではないかと常に思っていたが、私がお世話になっている数年間と言うものは、そのスタイルは普通に続いていて変わることは無かった。



写真②  「中途半端」:安威川河川敷散策道の横に設えられている休憩用ベンチです。テー
       ブルの部分が老朽化したので最近修復されてきれいに仕上がりましたが、椅子の部
     分は川からの長年の還流土砂によって、相当どころか殆ど埋まりかけています。
     隠れそうな隙間は絶好のゴミ類不法投棄の誘惑を喚起しています。
                               (23.06.05 写す)


かといって何か相談などをするとそのことに関する書類などは、躊躇することなくその乱雑極まりない書類の山の中から、さあっと即座に取り出して対応して下さったのが常であった。
後になって誰かから聞いた話であるが、そういう人の場合はどこから見てもきちんと整理整頓でもした日には、反って必要なものが瞬時にさっと取り出せないのだという。


下手に旦那のいない時に奥さんが見るに見かねて、良かれと思ってきれいに整理整頓などしようものならえらいことで有る。
奥さんに向かって文句は言わないけれど、せっかくきれいに整理整頓してくれた商売机の上の書類等はあっという間に元の乱雑な状態に整理するがごとく戻してしまう。
そして何事も無かったようにタバコに火を点けてのんびりと、その乱雑の中から自分が必要とする書類をいとも簡単に取り出しては、口から煙を軽く噴出させている姿に接すると、なんだか”成熟した大人の美学“を感じたものである。


写真③ 安威川ダム上流部に行って来ました。ダム湖を跨ぐ高い橋の上から恐る恐る下を覗
              きながら“パチリ”。100mほどの高低差だったでしょうか! 
    この辺りがバックウオーター(英: backwater)のようです。
    画面の上部が下流方行になります。      (23.06.04 写す)


そして同じ様な年代にとっくに到達している私はと言えば、最近その当時のお方の机回りと似て非なる状態に陥っていると言っても過言では無い。
新聞や市政広報誌、通販のレター、出身会社からの企業短報誌、生保会社、銀行、JAF、温泉旅館、JR西日本、自治体等々からと利益につながらないような書類が次から次と舞い込んで来る。


一応見開いて、ろくに読みもしないで周りに積み重ねていくのである。
時には督促があったりして慌ててその書類を家探しと言う構図も無いではない。
何事も面倒くさい。その都度きちんきちんと分類、整理整頓してあたかも書店の本棚の如く自分で自分を褒めてあげたいような情景は今は昔である。


少しどころか、かなり「面倒くさい」性格に変わりつつある自分を見ている昨今なのである。早く抜け出したいという気持ちだけは有るのであるが、思い続けてばかりで、脱出出来ていない日がいたずらに続いている。


其のうち自家用車の洗車(英: keep clean )も面倒くさいと言い出さないように、外出するたびに近隣の車に「敗け続けることが無いように」精神修養に磨きを掛けないといけない!
                                (おわり)

写真④ マリーゴールドの花 〈23.06.04 猪名川町で写す〉