安威川散策は雨に歓迎されたくないのに途中で折り畳み傘を取り出した AYU の巻き(その2)

2024年04月10日(水) 455  kumanoayu 


前日の最終章
 雨はまだ続いている状態である。件の女性はまだゆっくりとした動作で「鯉」の泳ぎのよ

 うにゆっくりと言ったり来たりを繰り返している。
 雨に濡れるのは嫌なのであろう! 小やみになるのを待っているのであろうと推測した。
 近年は昔と違って変な毒性の混じった黒い雨なんてことはないで有ろう、変な健康増進錠 
 剤では無いから口から飲み込むことは無い。
                                  (おわり)


写真① 昨夜からの暴風雨で本日の安威川は増水して川幅いっぱいまで水が迫っていた。
    河原に不法投棄され、引っかかっていた各種ゴミ類は、きれいさっぱりと下流に流
    されてしまって大掃除をしてもらった様相に変化する様は、魔法の出来事を見るよ
    うである。しかし感心ばかりしていられない。各種ゴミ類は流れ下って大阪湾に達
    する。太平洋の海洋汚染の元凶と変遷していくのである。不法投棄の元凶たる悪人
    は徹底的に逮捕して改心してもらう必要がある。
    そうは言っても昔から「世に悪人の種は尽きまじ」という言葉が有る。
    心理的に当を得ていると云える。イタチごっこがもの悲しい。(24.04.09)


 散策の途中で前方からこちらに向かってくる人とすれ違うことが再々発生する。ここは散策遊歩道なのであるから、それは必然と云えば必然のことであって不思議なことでも何でもない。
AYU の性分としては例え初対面らしいと思われるお方でも、知らないお方で有るけれども「知らないお方だから口も聞きません。ましてや軽々しくご挨拶など」ということは基本的に良しとしない性格である。


前方から接近する人を見かけたらまずは基本的に「フレンドリーなスマイル」を早めに準備する。次には正面衝突を避けるため「after you 」の準備をして、相手方の進んで来る道筋と違った側に移動する行動を取ることとしている。


写真② 増水して流れのはやい「安威川」、これなら飛び込んで流れ下ればあっという間に
    散策折り返し点まで到達する。しかし歩数は計測されない、尚且つ茨木警察署に
    「遊泳禁止違反」でお咎めを受けるかも知れない。順法精神が大切だ!


有る間隔まで双方が接近して来て、お顔の表情が確認出来ると次の重要な作業がある。それは「このお方にご挨拶しても嫌な顔をされないかな?」という判定を素早くすることなのである。相手さんによっては「苦虫を潰したような顔」のまま素知らぬ顔をして「われ関せず!」で通りすぎるお方がおってであるのである。


「ふん、人が挨拶しているのに知らん顔して通り過ぎるとはけしからん奴だ!度量の低い野郎だ!」と言いたいところで有るが「それを言っちゃあお終いよ!」と寅さんに叱られるかも知れない。


写真③ 安威川の遊歩道界隈には雑草がグングンと成長している。この草もあちこちで逞し
    く繁茂している。名前を調べたら「ヤハスエンドウ」とあった(24.04.09)


世の中誰もが「笑顔で挨拶を交わす主義」のお方ばかりとは限らない。あるいはその日は生憎体調がよろしくないお方や、出発時にどなたか様と口論して来た後で有ったとか、いろんな事情を背負っていらっしゃることは茶飯事のことである、と認識を持っていなければこの世は簡単に渡れない。


渡る世間は鬼ばかり」と思っていても間違いは無いであろう。鬼で無いお方様に遭遇出来れば「無上の喜び」を享受すればそれで良いことでは無かろうか!


なんだかんだ、アーダコーダ と言いながら足は件の女性が雨宿りしているトンネルに接近して来た。


写真④ 国道171号線を直交するための人間、自転車用のトンネル。


よく見ると相変わらず鯉のようにゆっくりと30mほどの長さのトンネルの中を往ったり来たり行動している。椅子も無いところで動かないでじいっとしてる歩が苦痛であろうことは言うまでもないことである。


写真⑤ 安威川左岸の天端裏法面の土手に咲く「さくら」(24.04.09)


鯉はお魚なのでじいっと動きを止めて上流から流下してくる餌を待つという姿勢を取ることが出来るが、我々人間は魚の真似をするのはやってやれない世界ではないがしかしどう考えてみても、いささか難儀な話である。


「こんにちは!」と「with smile」で声を掛けた。
「こんにちは!」と「with smile」で素早い返事が返って来た。
齢の頃は35~38歳くらいであろうと瞬時のうちに判定した。
美しいその笑顔の方は外人さんのように見えた。
                              (次回に続きます)


注:with smile / 笑顔


写真⑥ 安威川の増水で上流から流れ着いた子供のお遊び用ボールがぐるぐると洗濯されて
    留まっているのできれいになります(24.04.09)