河川敷法面に自然発生的に根付いた雑木類の除去に執念を燃やしておられるBさんの行動の巻

楽しそうに趣味のひとつとして取り組んでおられます。しかしそこに強い信念に基づく
「執念」のパワーを見ました。


2022年12月10日(土)  kumanoayu


写真① ど根性コスモス(22.12.10 高槻市・芥川にて)


 私の散策修行開始は大体が午後と決まっている。生意気に「決まっている」と宣言してしまったが、だれが決めたわけでもない、自分の都合でそうなっているだけの話なのである。
ここ1週間の遊歩コースでは不法投棄された各種ゴミ類は日増しにその姿を消してしまってとても綺麗である。想像するに午前中のボランテイアのお方達のお力によるものと思わざるを得ない。
いつか一度くらい午前中に来て、私など足元にも及ばないその最強軍団と認識するお方達のお姿を、たとえ遠くからでもいいので拝観したいと思うようになってきた。
私などは駆け出しの“ひよっこ”みたいなものである。午前中のお方達は超ベテランの長い年期の入った筋金入りではなかろうかと想像する。
恐れ多くて近くに寄るのもはばかられるかも知れないと思う程である。
いつか午前中の行動を実践してみたいと心に決めた。


写真② 長年の間にこの法面に雑木が根を下ろし、立派に成木している姿があちこちに目立
    ちます。


 河川敷の遊歩道川寄りの法面(のりめん)は、堤防の法面と同様に傾斜状態である。長年の間にこの法面に雑木が根を下ろし、立派に成木している姿があちこちに目立っている。特に私の遊歩コースである1kmポストから2,5kmポストの区間にそれが多く見受けられる。ものによっては2~3m近くまで背を伸ばしそれにふさわしい枝ぶりも四方八方に伸びている。
これの除去に執念を燃やしている御仁がおってである。


写真③ 私のレポートでは時々河川の部位についての名称が登場します。そこで河川の断面
    図で各部位の呼称を表示させて頂こうと思い、これを調べてみました。
    色んな機関によって似て非なる名称ですが、必ずしもこれが統一されているように
    は思えませんでした。今回のご案内は極力公約数的思考に則ったつもりです。


 放置すると根が太り法面(のりめん)のブロックを破壊しかねないと言う。雨による増水で上流から色んなゴミや流木が流されてきてこれに干渉して引っかかると連鎖反応で次から次へとそれらの類が引っかかって、ついにはブロックを破壊してしまう恐れがあるという。この御仁はその様なことに気付いていらっしゃる。現役時代は建設に特化されていらっしゃったお方なのかしら。
そして最近は次から次へとこれらの雑木を排除するために「苦闘」されていらっしゃるのだ。ノコギリなども本日は新品を持参されていた。従来のものは取っ手の部分が使い過ぎて疲労して壊れてしまったので買い換えたそうである。(ボランテイア投資である。当然ながら還元は無い。自己投資である)


写真④ ボランテイアのお方のご尽力で法面から除去された雑木の根元部傾斜地で足場の良
    くない環境で生い茂った雑木と格闘して、綺麗に処理されている。


これが居座っているのを見るに堪えない、気になって仕方がないのである
とのたまわれた。執念を燃やしているお姿、姿勢が何となく私の持つ感情と相通じるところが有るように見受けて、お気持ちのほどが良く理解できる。
「同志」と呼ぶには少し大げさであろうか!
そして独力で西河原橋から茨木川合流点付近までのおよそ100mほどの区間、それも両岸である。最近きれいに完工なさられた。
以前お見かけした完全装備with自転車の清掃&不法投棄ゴミ類回収の御仁を仮にAさんとすると、この執念の人はBさんとお呼びしたいと思う。私も努力して早くCさんと呼ばれるようになりたい。                            (おわり)


写真⑤ ボランテイアのお方のご尽力で法面から除去された雑木の類。
    小型トラック1台分のボリュームと思われる。